レイバンの代名詞とも言える「アビエーター」は、世界中で愛される不朽の名作サングラスです。映画「トップガン」でトム・クルーズが着用した姿に憧れ、手にとってみたものの「なぜか自分には似合わない」と感じた経験がある日本人は少なくありません。実は、レイバン アビエーターが日本人に似合わないと言われるのには、骨格やパーツの配置といった明確な理由があります。
しかし、理由を正しく理解し、選び方やフィッティングに工夫を凝らせば、日本人でも格好良くアビエーターを掛けこなすことは十分に可能です。この記事では、メガネのプロの視点から、日本人がアビエーターに抱く違和感の正体を解き明かし、理想の一本を見つけるためのポイントを詳しく解説します。憧れのアビエーターを諦める前に、ぜひ最後までチェックしてみてください。
レイバン アビエーターが日本人に似合わないと言われる4つの主な理由

多くの日本人がアビエーターを掛けた際に「しっくりこない」と感じるのには、欧米人と日本人の骨格的な違いが大きく関係しています。アビエーターはもともと米軍パイロット向けに開発されたモデルであり、欧米人の顔立ちを基準に設計されているためです。ここでは、なぜ日本人に似合わないと感じやすいのか、その具体的な要因を4つのポイントに分けて解説します。
日本人の「平坦な顔立ち」とティアドロップ形状のミスマッチ
アビエーターの最大の特徴は、大きな「ティアドロップ(涙のしずく)」型のレンズ形状にあります。このデザインは顔の広範囲を覆うことで視界を確保するために生まれましたが、顔の奥行きが少なく平面的な傾向がある日本人の顔立ちに合わせると、サングラスだけが浮いて見えがちです。
欧米人のように彫りが深く、顔に立体感がある場合は、大きなレンズが顔の凹凸に馴染んで自然な陰影を作ります。しかし、凹凸の少ない日本人の顔では、レンズの面積が強調されすぎてしまい、「サングラスに顔が負けている」という印象を与えてしまうのです。これが「似合わない」と感じる第一の原因と言えるでしょう。
鼻筋の高さが足りずサングラスがずり落ちてしまう
サングラスの似合わせにおいて、鼻筋の高さは非常に重要な要素です。アビエーターはブリッジ(左右のレンズをつなぐ部分)が比較的高めの位置に設定されており、鼻が高い欧米人の骨格に最適化されています。そのため、鼻の付け根が低めの人が掛けると、フレームが適切な位置で止まらずに下がってしまいます。
サングラスが正しい位置よりも下がってしまうと、顔の重心が下に見え、どこかだらしなく、老けたような印象を与えてしまうことがあります。また、鼻パッドが鼻筋にしっかり乗らないことで安定感が損なわれ、頻繁に位置を直さなければならないといった実用面でのストレスも、似合わないと感じる心理的な要因につながっています。
眉毛とフレームの間に距離がありすぎて間延びして見える
日本人がサングラスを掛ける際、最も「ダサい」と感じられやすいポイントが「フレームの上から眉毛が完全にはみ出してしまう」ことです。欧米人は目と眉の距離が近く、サングラスを掛けると眉毛がフレームに隠れるか、重なる位置に来ることが多いです。これにより、顔全体が引き締まって見えます。
対して日本人は目と眉の間隔が広い傾向があるため、アビエーターのようにレンズが垂れ下がったデザインを掛けると、上部に大きな隙間ができてしまいます。この隙間が「間延び感」を生み、どこかコミカルな、あるいは野暮ったい印象を与えてしまうのです。この眉毛の位置関係こそが、日本人がアビエーターを苦手とする大きな壁となっています。
レンズのカーブが強く頬骨に当たってしまうストレス
アビエーターのデザインは、横からの光を遮るためにレンズに強いカーブ(そり角)がついていることが一般的です。これが、頬骨が高く前方に張り出している日本人の顔立ちに干渉してしまいます。笑った時にレンズの下部が頬に当たったり、まつ毛がレンズに触れてしまったりするのは、典型的なミスマッチのサインです。
頬にフレームが当たると、レンズが曇りやすくなるだけでなく、肌に跡がついてしまうといった問題も発生します。見た目にも「サイズが合っていない無理やり感」が出てしまうため、スタイリッシュな印象からは遠ざかってしまいます。このように、骨格とデザインの構造的な相違が、似合わないという感覚を強めているのです。
アビエーターが「似合わない」と感じる理由のまとめ
1. 顔の凹凸が少ないため、大きなレンズが浮いてしまう。
2. 鼻筋の高さが合わず、フレームが最適な位置からずり落ちる。
3. 眉毛とフレームの距離が離れ、顔が間延びして見える。
4. 頬骨にレンズが当たり、装着感と見た目のバランスが崩れる。
骨格から考える!アビエーターが似合う人の特徴

アビエーターが似合わない理由がある一方で、日本人の中にもこのモデルを見事に掛けこなしている人はたくさんいます。似合う・似合わないの差は、単なる主観ではなく、顔のパーツの配置や骨格的なバランスによって決まります。自分がどのような特徴を持っているかを知ることは、似合わせへの第一歩です。
彫りが深く「目と眉の距離」が近い顔立ち
アビエーターが最も映えるのは、やはり「目元の彫りが深い」人です。眉のラインが低く、目との距離が近いと、サングラスのトップバー(上部のフレーム)が眉毛を適度に隠してくれます。これにより、目元に力強さが生まれ、アビエーター特有のワイルドな雰囲気が引き立ちます。
日本人の場合でも、ハーフのような顔立ちの方や、眼窩(がんか:目のくぼみ)がはっきりしている方は、アビエーターとの相性が非常に良いです。眉毛が完全に隠れなくても、フレームのラインと眉の形が平行に近い状態であれば、違和感なく自然に馴染ませることができます。
鼻筋がスッと通っていて高さがある
鼻が高く、鼻筋が通っている人は、アビエーターを掛ける際に有利です。鼻筋に高さがあることで、サングラスが顔の前面でしっかりと固定され、レンズと顔の間に適度な空間が生まれます。これにより、レンズが頬に当たるのを防ぎ、理想的な角度でサングラスを保持することが可能になります。
また、高い鼻筋は顔の中心に立体感を与えてくれるため、アビエーターの象徴的なダブルブリッジ(2本の鼻橋)がデザインのアクセントとして美しく機能します。顔の奥行きが感じられることで、大きなティアドロップレンズが顔の一部として調和し、洗練された印象を与えることができるのです。鼻が高いことは、アビエーターを着こなす上での強力な武器になります。
輪郭が面長で縦のラインが強調されている
アビエーターはレンズが下方向に長い「ティアドロップ型」であるため、輪郭によっても見え方が大きく変わります。特に相性が良いのは「面長(おもなが)」の人です。レンズに縦の幅があるアビエーターを掛けることで、顔の余白をうまく埋めることができ、顔の長さを目立たなくさせる効果が期待できます。
逆に丸顔の人が掛けると、レンズの垂れ下がったラインが頬の丸みを強調してしまい、少しアンバランスに見えることがあります。あごのラインがシャープな逆三角形の顔立ちの人も、アビエーターのボリューム感が小顔効果を際立たせ、モードな雰囲気で掛けこなすことができます。自分の輪郭を把握し、レンズのボリュームをどう活かすかがポイントです。
アビエーターはもともと「パイロットの目を保護する」という実利目的から生まれたデザインです。そのため、機能美を感じさせる「強めの顔立ち」や「大人っぽい雰囲気」を持つ人ほど似合いやすい傾向にあります。
理想の1本に出会うためのサイズ選びとカラーのコツ

「自分にはアビエーターは似合わない」と決めつけるのはまだ早いです。実はレイバンのアビエーターには複数のサイズ展開があり、さらにレンズやフレームのカラーによっても印象は劇的に変わります。自分にぴったりのスペックを選ぶことができれば、これまで感じていた違和感の多くを解消できるはずです。
55・58・62から自分に最適なサイズを見極める
レイバンの代表モデル「RB3025(アビエーター クラシック)」には、主にレンズ幅「55mm」「58mm」「62mm」の3つのサイズが存在します。日本人の標準的な顔幅に最も合いやすいのは、中間サイズの「58mm」です。初めてアビエーターを購入する場合は、まずこのサイズを基準に試着することをおすすめします。
小顔の方や、よりスッキリと掛けたい方は「55mm」を選ぶと、レンズの垂れ下がりが控えめになり、頬への干渉も軽減されます。一方で、オーバーサイズ気味に掛けて小顔効果を狙いたい場合や、強烈なインパクトが欲しい場合は「62mm」が候補になります。ただし、サイズが大きくなるほど眉毛が出やすくなるため、全体のバランスを鏡でよく確認することが大切です。
フレームとレンズのカラーバランスで肌馴染みを良くする
アビエーターといえばゴールドフレームにダークグリーンのレンズ(G-15)が定番ですが、これが日本人の肌色には少しコントラストが強すぎる場合があります。肌の色が黄色味を帯びている日本人の場合、シルバーやガンメタルのフレームを選ぶと、肌のトーンと喧嘩せず、都会的でクールな印象にまとまりやすくなります。
また、レンズのカラーも重要です。真っ黒なレンズは威圧感を与えやすいため、少し透け感のあるブラウンや、グラデーションカラーのレンズを選ぶと、目元が柔らかくなり「似合わない」という拒否感を減らすことができます。グラデーションレンズは、上部が濃く下部が薄くなっているため、眉毛とのコントラストを調整しやすく、日本人にも馴染みやすい万能な選択肢です。
眉毛のラインに合わせた形状の派生モデルを検討する
どうしてもオリジナル(RB3025)の形状がしっくりこない場合は、アビエーターのDNAを引き継いだ「派生モデル」に目を向けてみるのも一つの手です。例えば、レンズの下部がカットされたようなデザインの「コックピット(RB3362)」は、通常のアビエーターよりも天地幅(縦の長さ)が短いため、頬に当たりにくく、眉毛とのバランスも取りやすいモデルです。
また、四角に近い形状の「キャラバン(RB3136)」や、六角形の「マーシャル(RB3648)」なども、日本人の直線的な眉毛のラインと相性が良く、ティアドロップ特有の「クセ」を抑えつつ格好良く掛けることができます。本家のアビエーターにこだわりすぎず、自分の顔のパーツに馴染む「アビエーター系」を探してみることで、一気に似合わせのハードルが下がります。以下の表で、主要なモデルの違いをまとめました。
| モデル名 | 特徴 | おすすめのタイプ |
|---|---|---|
| アビエーター(RB3025) | 王道のティアドロップ。存在感抜群。 | 面長、彫りが深い、王道好き。 |
| コックピット(RB3362) | 小ぶりなティアドロップ。すっきり。 | 丸顔、女性、頬に当たるのが嫌な方。 |
| キャラバン(RB3136) | スクエア(四角)に近い形状。 | 直線的な顔立ち、知的な印象を好む方。 |
| マーシャル(RB3648) | 多角形のダブルブリッジ。トレンド感。 | おしゃれに敏感、眉毛を隠したい方。 |
プロ直伝!フィッティングで「似合わない」を解決するテクニック

自分に合うモデルを選んだ後、最後にして最大の仕上げとなるのが「フィッティング(調整)」です。アビエーターはメタルフレームであるため、プラスチックフレームに比べて細かな微調整が効くという大きなメリットがあります。お店で購入する際はもちろん、手持ちのアビエーターが似合わないと感じている方も、調整次第で見違えるようになります。
鼻パッド(クリングス)を調整して高さを出す
アビエーターには、金属の足がついた「クリングスタイプ」の鼻パッドが採用されています。この足の部分を専門店で調整してもらうことで、鼻の高さに合わせてサングラスの位置を上下させることが可能です。鼻が低くてサングラスが下がってしまう場合は、パッドの間隔を狭めて高さを出すことで、理想の位置に固定できます。
高さを出すと、レンズと顔の間に適度な距離ができるため、まつ毛が当たったり頬に食い込んだりする問題も解消されます。また、鼻パッド自体の素材を、滑りにくいシリコン製のものに交換するのも効果的です。わずか数ミリの調整で、鏡を見た時の印象が驚くほど「似合っている」状態へと変化します。
テンプルの曲げ具合でホールド感を高める
サングラスが似合わないと感じる要因の一つに、「掛けているうちに左右が傾いてしまう」ことがあります。これは、左右の耳の高さの違いや、テンプル(つる)の耳への掛かり具合が合っていないことが原因です。アビエーターのテンプルは非常に細く繊細ですが、その分、一人ひとりの耳の形に合わせて細かく曲げ直すことができます。
耳の後ろのカーブに沿ってテンプルをしっかりとフィットさせることで、頭を動かしてもサングラスがずれなくなります。正しい位置でキープされることで、常にベストな見え方を維持できるようになります。フィッティングは自分で行うのは難しいため、必ず知識のあるメガネ店に依頼するようにしましょう。無理に自分で曲げると、フレームを傷めたり折ったりする原因になります。
レンズの傾斜角を微調整して頬への干渉を防ぐ
「前傾角(ぜんけいかく)」と呼ばれるレンズの傾き具合の調整も、似合わせにおいて重要です。アビエーターは本来、パイロットが計器を見下ろしやすいように少し前方に傾いた設計になっていますが、これが日本人の高い頬骨に当たる原因になります。これを、専門の工具を使って少し角度を緩める(垂直に近づける)調整を行うことができます。
レンズの角度をわずかに変えるだけで、頬への当たりが劇的に改善されるだけでなく、レンズの反射による視界のギラつきが抑えられることもあります。また、角度を緩めることで眉毛との距離が縮まり、顔全体の一体感が増すというメリットもあります。この「角度の微調整」こそが、既製品を自分専用の1本へと昇華させるプロの技です。
フィッティングを依頼する際のポイント
・「頬に当たるのを防ぎたい」と具体的に伝える。
・「眉毛ができるだけ隠れる位置にしたい」と希望を出す。
・まつ毛が当たらないか、笑った時にズレないかを確認する。
アビエーターを格好良く見せるファッションとヘアスタイルのコツ

サングラスそのものの調整だけでなく、周囲の要素を工夫することで「アビエーターが似合う雰囲気」を作り出すこともできます。アビエーターは非常に存在感が強いアイテムなので、全体のトータルコーディネートを意識することが、違和感をなくすための最終ステップとなります。
前髪を上げておでこを出すとスッキリした印象に
アビエーターを掛ける際、ヘアスタイルは非常に重要な役割を果たします。特におすすめなのは、前髪をアップにするか、サイドに流しておでこを出すスタイルです。アビエーターはレンズが大きく目元を重く見せがちなため、前髪を下ろしていると顔全体の印象が暗くなり、「不審者感」や「重たい印象」を与えてしまうことがあります。
おでこを見せることで顔に明るさと開放感が加わり、大きなレンズとのバランスが取れるようになります。アップバックスタイルやベリーショートなどは、アビエーターの持つワイルドで男らしいイメージとも相性が抜群です。女性の場合も、髪を耳に掛けたりまとめ髪にしたりすることで、サングラスのデザインが引き立ち、洗練された大人の女性の雰囲気を演出できます。
シンプルで清潔感のあるコーディネートを心がける
アビエーターは元来、ミリタリー由来のタフで無骨なアイテムです。そのため、服装もあまりにコテコテな「軍服風」や、ジャラジャラとしたアクセサリーが多いスタイルに合わせると、威圧感が強すぎてしまいます。日本人が自然に掛けこなすなら、あえてシンプルでクリーンなファッションに合わせるのが正解です。
白Tシャツにデニム、あるいは質の良いシャツやテーラードジャケットといった「引き算」のコーディネートにアビエーターを一点投入することで、サングラスが品のあるアクセントとして機能します。清潔感のある装いと組み合わせることで、アビエーターの持つ「野性味」が「大人の余裕」へと変換され、周囲にスマートな印象を与えることができるようになります。
帽子などの小物使いで顔全体のバランスを整える
どうしても顔とアビエーターのバランスが取りにくいと感じる場合は、帽子の力を借りてみましょう。例えば、中折れハットやパナマハットなど、ツバのある帽子を合わせると、帽子のラインが顔の上部に新たなアクセントを作り出し、目と眉の隙間や顔の余白をうまくカモフラージュしてくれます。
また、キャップを浅めに被ることでスポーティーな印象をプラスし、アビエーターのハードさを和らげるのも効果的です。帽子によって顔全体のシルエットが整うため、サングラス単体では「似合わない」と感じていた人でも、トータルで見ると驚くほど馴染んでいることがあります。鏡を見る時は、顔のアップだけでなく、必ず全身のバランスを確認する習慣をつけましょう。
アビエーターをファッションに取り入れる際は、「自信を持って堂々と掛けること」も大切です。迷いながら掛けていると、その不安が表情に出てしまい、結果として「似合っていない」ように見えてしまうものです。
レイバン アビエーターを日本人がおしゃれに掛けこなすためのまとめ
レイバン アビエーターが日本人に似合わないと言われる理由は、欧米人向けの設計による「眉毛のはみ出し」「頬への干渉」「鼻筋のミスマッチ」といった物理的な要因がほとんどです。しかし、これらの理由は適切な対策を講じることで克服できます。まず、自分の顔立ち(面長か、彫りの深さはどうか)を理解し、58mmを基準に自分に最適なサイズを選ぶことから始めましょう。
さらに、本家モデルにこだわらず、コックピットやキャラバンといった日本人に馴染みやすい派生モデルを視野に入れることも、失敗を防ぐ賢い選択です。そして何より重要なのが、信頼できるメガネ店でしっかりとしたフィッティングを受けることです。鼻パッドの高さやレンズの角度を数ミリ調整するだけで、これまで諦めていたアビエーターが嘘のように顔に馴染み、唯一無二の相棒へと変わります。
アビエーターは、歴史の重みと圧倒的な存在感を備えたサングラスです。最初は少し勇気がいるかもしれませんが、自分にぴったりの1本を見つけ、サイズ・調整・ファッションのコツさえ掴めば、日本人ならではのスマートな着こなしを楽しむことができます。ぜひこの記事を参考に、あなたを最高に格好良く見せてくれるレイバン アビエーターを見つけてください。




