おしゃれなメガネの代名詞として、世界中のセレブやファッショニスタから愛され続けているブランド「モスコット」。特に「レムトッシュ」などの定番モデルは非常に人気が高く、常に需要が絶えません。しかし、その人気の裏で深刻な問題となっているのが「モスコット偽物」の流通です。
せっかく憧れのブランドを手に入れようとしても、届いたものが偽物だったら悲しいですよね。ネット通販やフリマアプリの普及により、精巧に作られた模倣品が驚くほど安価で販売されている現状があります。本記事では、偽物を買わないための知識をやさしく解説します。
偽物と本物の決定的な違いはどこにあるのか、また、どのような点に注意して購入すべきかを詳しくまとめました。この記事を読めば、偽物を見分ける目を持つことができ、安心して一生モノのメガネ選びを楽しめるようになるはずです。ぜひ最後までチェックしてみてください。
モスコット偽物を見極めるための5つの外観チェックポイント

モスコットのメガネ、特にレムトッシュには、偽物を見分けるための重要なポイントがいくつか存在します。職人の手によって丁寧に作られる本物と、コストを抑えて大量生産される偽物では、細部の仕上げに決定的な差が出るためです。
一見すると見分けがつかないような巧妙なコピー品も増えていますが、ポイントを絞って観察すれば違和感に気づくことができます。まずは、視覚的に確認しやすい5つのチェックポイントから詳しく見ていきましょう。これらの知識は、中古品を検討する際にも非常に役立ちます。
リベット(カシメ)の形状と立体的な仕上げ
モスコットの象徴とも言えるのが、フレームのフロントやサイドにあしらわれた「ダイヤモンドリベット(カシメ)」です。本物のリベットは、フレームの素材にしっかりと埋め込まれており、表面がわずかに盛り上がったような立体感のある美しい仕上げになっています。
一方で、モスコット偽物の多くは、このリベットの作りが非常に雑であることが多いです。本物のような滑らかな曲線ではなく、単なる平らな金属パーツが貼り付けられているだけだったり、リベットの角が鋭利すぎたりすることがあります。また、埋め込み部分に隙間があるのも偽物の特徴です。
本物は光を当てたときに上品な反射を見せますが、偽物は安っぽいメッキのような光り方をすることがあります。また、リベットが微妙に傾いて取り付けられているなど、左右対称ではないケースも散見されます。この部分はメガネの「顔」となる場所なので、真っ先に確認したいポイントです。
テンプル内側の刻印とフォントの鮮明さ
耳にかける部分である「テンプル」の内側には、モデル名やサイズ、ブランドロゴが刻印されています。本物のモスコットは、この刻印が非常に深く、かつシャープに打ち込まれています。フォントもブランド特有のものが使われており、文字の端々までくっきりと読み取ることができます。
しかし、偽物の場合は刻印が浅く、文字がにじんでいるように見えることが少なくありません。レーザーで薄く焼き付けただけのものや、プリントで済ませている粗悪品も存在します。特に「LEMTOSH」の文字や、サイズの数字の形が本物と微妙に異なる場合、偽物である可能性が非常に高いと言えます。
また、文字の色についても注意が必要です。本物の刻印は、フレームの色に馴染むような落ち着いた発色をしていますが、偽物は安っぽくギラついた金色や銀色が使われていることがあります。長期間使用しているわけでもないのに、文字がすぐに剥げてしまうようなものも、偽物を疑うべき兆候の一つです。
ヒンジ(丁番)の構造とネジのクオリティ
フレームとテンプルをつなぐ「ヒンジ(丁番)」部分は、メガネの耐久性を左右する重要なパーツです。モスコットの多くのモデルでは、伝統的な「7枚丁番」という堅牢な構造が採用されています。本物は重なり合う金属板が均一な厚みで、隙間なくきれいに組み合わさっています。
偽物の場合、このヒンジ部分が簡略化されていることがよくあります。7枚あるはずの丁番が5枚しかなかったり、金属板の隙間がスカスカでガタつきがあったりします。また、使用されているネジも、本物は頭の形が整った高品質なものが使われていますが、偽物はネジ山が潰れやすそうな質の悪いものが目立ちます。
開閉時の感触も大きなヒントになります。本物は適度な抵抗感があり、スムーズに動きますが、偽物はスカスカと軽すぎたり、逆に金属同士が擦れるような嫌な抵抗感があったりします。ヒンジはメガネの「関節」ですから、ここをコストカットしている製品は間違いなく正規品ではありません。
付属品(ケース・クロス・カード)の完成度
本体だけでなく、付属品にも偽物と本物の差は色濃く現れます。モスコットを購入すると、専用のメガネケース、クリーニングクロス、そして正規品であることを証明するギャランティカードなどが付属します。本物のケースは質感が良く、ブランドロゴの印字も非常に精細です。
偽物のケースは、接着剤のニオイが強かったり、表面の素材が安っぽく剥がれやすかったりします。また、クリーニングクロスにプリントされたモスコット家の歴史を物語るイラストも、偽物は線が潰れていたり色が薄かったりすることが多いです。付属品一式が揃っていても、それ自体のクオリティが低い場合は警戒が必要です。
レンズに印字された「MOSCOT」ロゴの有無
デモレンズ(購入時に装着されている型崩れ防止用のレンズ)の状態でも判断できる場合があります。本物のデモレンズには、隅の方に「MOSCOT / ORIGINALS」といったロゴが非常に薄く、かつ繊細に印字されています。この印字は爪で軽くこすった程度では剥がれないほどしっかりしています。
偽物の場合、このロゴがそもそも無かったり、逆に不自然なほど太い文字でプリントされていたりします。また、レンズ自体の透明度も異なります。本物のデモレンズは比較的クリアですが、偽物のレンズは黄色っぽく濁っていたり、表面に歪みがあったりして、長時間見ていると気分が悪くなるようなものもあります。
ただし、中古品などで既に度付きレンズやカラーレンズに交換されている場合は、この方法での判別はできません。あくまで「新品・未使用品」として販売されているものを見分ける際の指標の一つとして考えてください。レンズの印字が雑なものは、フレーム自体の精度も期待できないでしょう。
粗悪なモスコット偽物を手にしてしまうリスクとデメリット

「見た目が似ていれば偽物でもいい」と考える方もいるかもしれませんが、偽物のメガネを使用することには多くのリスクが伴います。メガネは単なるファッションアイテムではなく、視力を補い目を保護するための「医療機器」に近い側面を持っているからです。
粗悪な模倣品は、一時的な出費を抑えられたとしても、長期的には健康被害や追加の出費を招くことになりかねません。ここでは、偽物のモスコットを手にしてしまうことで生じる具体的なデメリットについて詳しく解説します。安さの裏に隠された代償を知っておくことが大切です。
紫外線カット機能の欠如による目へのダメージ
サングラスとしてモスコットを選ぶ場合、最も恐ろしいのが「紫外線カット機能」の不備です。本物のモスコットレンズは、有害な紫外線を99%以上カットするように設計されています。しかし、偽物のレンズには紫外線カット剤が練り込まれていないことがほとんどです。
色の濃い偽物サングラスをかけると、視界が暗くなるため、人の瞳孔はより多くの光を取り込もうとして大きく開きます。その状態で紫外線カット機能がないと、無防備に開いた瞳孔から大量の有害な紫外線が目の奥にまで届いてしまいます。これは、裸眼でいるよりも目に深刻なダメージを与える行為です。
長期間このような状況が続くと、白内障や黄斑変性症といった目の病気を引き起こすリスクが高まります。「ファッションだから」という理由で偽物を選ぶことは、大切な目を危険にさらすことと同義なのです。健康を守るためにも、レンズの品質が保証された本物を選ぶべきです。
アセテート素材の質が悪く肌トラブルを招く
本物のモスコットのフレームには、高級な「アセテート」という植物由来のプラスチック素材が使用されています。アセテートは肌当たりが良く、美しい光沢が特徴です。一方で偽物の多くは、安価な石油系プラスチックや、不純物の多いリサイクル素材を使用しています。
これらの安い素材は、汗や皮脂に反応して有害な物質が溶け出すことがあり、人によっては酷い肌荒れや金属アレルギーのような症状を引き起こします。また、偽物は素材の密度が低いため、使っているうちにフレームが白く変色(白化)したり、嫌なニオイを発したりすることもあります。
本物のアセテートは、経年変化を楽しみながら磨き直すことで輝きを取り戻せますが、偽物の素材は一度劣化すると元には戻りません。顔に直接触れるものだからこそ、安全性が確認された高品質な素材で作られたフレームを選ぶことが、自分自身の体をいたわることにつながります。
フィッティング調整ができず掛け心地が最悪
メガネにとって最も重要な要素の一つが「掛け心地」です。本物のモスコットは、メガネ店で熱を加えて形を微調整(フィッティング)できるように作られています。個々の顔の形に合わせて、テンプルの曲がり具合や鼻パッドの角度を調整することで、快適な装着感が得られます。
しかし、偽物のフレームは素材に柔軟性がなく、熱を加えても全く曲がらなかったり、逆に熱に弱すぎてすぐに溶けてしまったりします。そのため、自分に合った調整が一切できず、耳の上が痛くなったり、鼻からすぐにずり落ちてきたりといったストレスを抱えることになります。
また、左右のバランスが最初から歪んでいることも多く、そのまま使い続けると頭痛や肩こりの原因になることもあります。プロの技術者が「これは調整できない」と匙を投げるようなフレームは、結局使わなくなってしまうのが目に見えています。快適な視生活を送るには、本物の構造が必要不可欠です。
| 比較項目 | 本物のモスコット | 偽物のモスコット |
|---|---|---|
| 素材 | 高品質なアセテート | 安価なプラスチック |
| レンズ機能 | UVカット率99%以上 | UVカット機能なしが多い |
| 調整可否 | 細かなフィッティングが可能 | 熱に弱く、調整が困難 |
| 耐久性 | 磨き直しで10年以上使える | 短期間で変色や破損が起きる |
モスコット偽物が多く出回る場所と怪しい販売者の特徴

偽物を避けるためには、どこで偽物が売られているのか、その「現場」を知っておくことが防御策になります。以前は怪しい海外サイトが中心でしたが、最近では日本国内の有名なプラットフォームにも巧みに潜り込んでいます。彼らは消費者の「安く買いたい」という心理を徹底的に利用してきます。
ここでは、特に偽物の遭遇率が高い場所と、怪しい販売者がよく使う決まり文句を紹介します。これらの特徴に一つでも当てはまる場合は、どんなに魅力的な商品に見えても、一度踏みとどまって冷静に判断することが重要です。偽物販売者は、巧妙な言葉で私たちを誘惑してきます。
フリマアプリやオークションでの「海外並行輸入品」
メルカリやヤフオクなどの個人売買サイトで、「海外並行輸入品のためお安く出品します」という説明文をよく見かけませんか?実は、これが最も注意すべきパターンです。並行輸入品という言葉は、正規ルート以外で輸入された本物を指す言葉ですが、偽物を売るための隠れ蓑として悪用されています。
「ギャランティカードはありません」「海外基準の検品なので作りが甘い部分があります」といった言い訳が添えられている場合、それはほぼ間違いなく偽物です。本物のモスコットは世界共通の品質基準で作られており、海外版だからといってリベットがズレていたり、刻印が薄かったりすることはありません。
また、同じ出品者が同じモデルを何本も新品状態で出品しているのも不自然です。個人がモスコットを10本も20本も未使用で持っていることはまずあり得ません。こうしたアカウントは偽物を大量に仕入れて転売している組織の一部である可能性が高いため、絶対に手を出さないようにしましょう。
定価の半額以下など極端に安すぎる価格設定
モスコットのレムトッシュなどの定番モデルは、世界的に価格が安定しており、極端な値崩れは起こりません。日本国内での定価は4万円〜5万円前後が一般的ですが、これが新品で「1万円以下」や「1万5千円」といった価格で販売されているなら、まず偽物だと断定して良いでしょう。
モスコットはブランド価値を維持するために、正規取扱店に対しても安易な値下げを認めていません。たとえ海外で購入したとしても、為替や関税の影響を考えれば、日本で1万円台で新品を売ることはビジネスとして成立しません。安すぎる価格には、必ず「安くできる理由=偽物であること」が存在します。
「在庫処分」や「閉店セール」といったもっともらしい理由が並べられていることもありますが、それらも偽物サイトの常套手段です。本物のモスコットには高い資産価値があるため、そんなに安く売るくらいなら買取専門店に持っていけばもっと高く売れるはずです。価格の安さに惑わされない勇気を持ちましょう。
運営会社情報が不明瞭な海外のネット通販サイト
検索エンジンで「モスコット 激安」などと検索すると、公式サイトそっくりのデザインをした通販サイトが表示されることがあります。しかし、特定商取引法に基づく表記を確認してみると、会社名が記載されていなかったり、住所が海外の適当な場所だったりすることが多いです。
また、問い合わせ先のメールアドレスが無料のフリーメール(GmailやYahoo!メールなど)だったり、サイト内の日本語がどこか不自然(機械翻訳のような言い回し)だったりするのも特徴です。こうしたサイトで注文しても、商品が届かない「詐欺サイト」であるか、届いても粗悪な偽物であるかのどちらかです。
クレジットカード情報を盗まれるフィッシング詐欺の危険性もあるため、運営元がはっきりしないサイトでの買い物は避けてください。公式な取扱店であれば、必ず実店舗の情報や、しっかりとした会社概要が記載されています。少しでも違和感を覚えたら、そのサイトでの購入はやめておきましょう。
偽物販売サイトは、SNSの広告にも頻繁に登場します。「期間限定80%オフ」といった煽り文句と共に、おしゃれなモデルがモスコットをかけている画像が表示されますが、これらは全て無断転載されたものです。クリックする前に、URLが公式のものか、または有名な正規店のものかを確認してください。
商品画像が公式サイトや他人のブログからの転用
販売ページに掲載されている画像にも注目してください。偽物を売る販売者は、自分の手元にある「実物」を見せると偽物だとバレてしまうため、公式サイトの美しい商品写真や、おしゃれなインスタグラマーの投稿画像を無断で転用することが非常に多いです。
特にフリマアプリにおいて、実物の写真が1枚もなく、公式サイトのカタログ画像しか載っていない出品は非常に危険です。「仕事が忙しいので実物の写真は後で載せます」といった言い訳をしながら、結局載せないケースもよくあります。本物を売っている人は、その品質に自信があるため、必ず細部の実物写真を載せるものです。
実物写真があったとしても、リベットや刻印の部分が意図的にボケていたり、遠目からしか撮っていなかったりする場合は要注意です。怪しいと思ったら、「テンプル内側の刻印をアップで見せてほしい」とコメントしてみましょう。そこで拒否されたり、無視されたりするなら、それは偽物だと認めているようなものです。
定番モデル「レムトッシュ」の偽物に共通する違和感

モスコットの中でも圧倒的な人気を誇るのが「LEMTOSH(レムトッシュ)」です。その分、偽物の製造もこのモデルに集中しています。レムトッシュは1950年代から続く伝統的なデザインですが、その黄金比とも言えるシルエットを完璧に再現するのは、偽物業者にとっても至難の業です。
ここでは、レムトッシュの偽物に共通して見られる「違和感」について、より掘り下げて解説します。本物のレムトッシュを知っている人なら、手に取った瞬間に「何かが違う」と感じる部分が多々あります。その違和感の正体を言葉にすることで、偽物を掴まされるリスクを最小限に抑えましょう。
フレーム全体の重量バランスと素材の密度
本物のレムトッシュを手に持つと、しっかりとした「重み」を感じます。これは高品質なアセテート素材が密に詰まっている証拠であり、この重みが顔にかけた時の安定感を生み出します。一方で、偽物のレムトッシュは驚くほど軽いことが多いです。スカスカなプラスチック素材を使っているためです。
ただ軽いだけでなく、重さのバランスも悪いです。本物はフロントとテンプルの重心が計算されており、長時間かけても疲れにくい設計になっています。しかし、偽物はフロントだけが重かったり、逆にテンプルが軽すぎて前にずり落ちやすかったりと、持った瞬間のバランスに違和感を覚えます。
また、指先でフレームを弾いてみたときの音も違います。本物は「コンコン」と詰まったような音がしますが、偽物は「パカパカ」という軽い、空洞があるような音がします。素材の密度は耐久性にも直結するため、この重みの違いは偽物を見分けるための非常に大きな手がかりとなります。
ダイヤモンドリベットの輝きと埋め込み精度
レムトッシュの象徴であるダイヤモンドリベットは、本物では「カシメ」という技法でフレームに固定されています。これは単なる飾りではなく、ヒンジを固定するための機能的なパーツです。そのため、裏側の丁番としっかり連動しており、フレームの中に深く、強固に打ち込まれています。
偽物のリベットは、多くの場合「接着」されているだけです。そのため、表面が真っ平らで深みがなく、安っぽいシールを貼ったような平坦な印象を受けます。本物のリベットは、職人が一つずつ手作業で磨き上げるため、エッジが立っていながらも手触りは滑らかで、宝石のような輝きを放ちます。
また、リベットの周囲の仕上げにも差が出ます。本物はリベットとフレームの間に隙間が全くありませんが、偽物はリベットの周りにガタつきがあったり、接着剤のはみ出しが見られたりします。顔の正面に来るパーツだからこそ、こうした細部の詰めの甘さが全体の「偽物感」を際立たせるのです。
テンプルエンドのロゴマークの有無と仕上がり
レムトッシュのテンプル(耳にかける部分)の先端、いわゆる「テンプルエンド」にも注目してください。本物のモスコットには、ここに丸いロゴマークが埋め込まれています。このマークは、かつてモスコット家がメガネを運ぶのに使っていた「押し車」をモチーフにしたものです。
偽物では、このロゴマークが省略されていることが多々あります。あるいは、マークがあっても作りが非常に雑で、絵柄が潰れて何が描いてあるか分からないようなものもあります。本物のロゴは小さいながらも非常に精緻で、金属の質感がしっかりと伝わってくる美しい仕上がりです。
また、テンプル自体の形状も異なります。本物は耳にかかる部分が滑らかに細くなり、優しくフィットするように設計されていますが、偽物は単純な棒状のプラスチックを曲げただけのような形状が多く、長時間かけていると耳の裏が痛くなってしまいます。こうした見えない部分のこだわりこそが本物の証です。
【偽物レムトッシュに多い3つの特徴】
1. リベットがフラットで立体感がない
2. ヒンジのネジがマイナスではなくプラスネジになっている(古いモデルは別ですが、近年の主流はマイナスです)
3. フレームの色が真っ黒ではなく、光に透かすと青みがかって見えたり、ムラがあったりする
本物のモスコットを確実に手に入れるための賢い選び方

ここまで偽物の見分け方を解説してきましたが、最も確実な対策は「怪しい場所で買わない」ということに尽きます。モスコットのような一生モノのメガネを買う際は、価格の安さよりも「安心」を買うべきです。本物を手に入れれば、その後のアフターサポートも受けられるという大きなメリットがあります。
では、具体的にどこで、どのように購入するのがベストなのでしょうか。自分にぴったりのモスコットを安心して手に入れるための、賢い購入ルートとチェックすべきポイントを整理しました。これさえ守れば、偽物を掴まされる心配はほとんどなくなります。ぜひ参考にしてください。
正規代理店および国内の正規取扱店で購入する
最も安全で確実なのは、モスコットの日本総代理店や、公式に認定された「正規取扱店」で購入することです。公式サイトには取扱店リストが掲載されています。これらの店舗で販売されている商品は、全てニューヨークのモスコット本社から正規のルートで輸入された間違いのない本物です。
正規取扱店で購入する最大のメリットは、プロのスタッフによる検品とフィッティングが受けられることです。モスコットは個体差がある程度あるブランドですが、正規店であれば状態の良いものを選別してくれます。また、購入後の掛け心地の微調整や、パーツが破損した際の修理対応もスムーズです。
百貨店のメガネコーナーや、地域で信頼されている老舗のセレクトショップなども、正規取扱店であることが多いです。実物を自分の手で触り、顔にかけてみて、納得した上で購入するのが一番の失敗しない方法です。定価での販売になりますが、それだけの価値と安心感がそこにはあります。
ギャランティカード(国内正規保証書)の有無を確認する
日本国内の正規取扱店でモスコットを購入すると、必ず「ギャランティカード(保証書)」が発行されます。これには、購入した店舗名、日付、モデル名などが記載されています。このカードは、日本国内で正規のアフターサービスを受けるために必要な非常に重要な書類です。
ネットオークションなどで「本物です」と主張していても、この国内正規のギャランティカードがない場合は注意が必要です。たとえ本物だったとしても、海外で個人が買ってきた「並行輸入品」だと、日本の代理店での修理が受けられない場合があります。万が一の故障や破損を考えると、カードの有無は死活問題です。
ギャランティカード自体を偽造するケースも稀にありますが、正規店の印章や記載内容をプロが見ればすぐにわかります。購入前に「国内正規の保証書は付きますか?」と質問することは、販売者の誠実さを測る良いリトマス試験紙になります。保証書は、ブランドと販売店が品質を約束している証なのです。
自分の顔に合わせて調整してくれる店舗を選ぶ
モスコットを快適に使い続けるためには、購入時のフィッティングが欠かせません。レムトッシュなどのセルフレームは、そのままの状態では鼻の高さや耳の位置が日本人の顔に合わないことが多いからです。正規取扱店では、顔の形に合わせてフレームを熱で曲げたり、必要に応じて鼻パッドを高くする加工(鼻盛り)を行ってくれます。
偽物を販売しているようなサイトや無店舗型の業者には、こうした技術者がいません。たとえ本物を安く手に入れたとしても、掛け心地が悪ければ結局使わなくなってしまい、お金を無駄にするだけです。プロのフィッターがいる実店舗で購入することは、メガネを完成させるための最後の工程でもあります。
視力検査をしっかりと行い、度付きレンズを適切に入れてくれる環境も重要です。モスコットのフレームの特性を理解しているショップであれば、厚みのあるレンズでも綺麗に収まるように仕上げてくれます。メガネとしての機能を最大限に引き出してくれるお店選びこそが、最高のモスコットライフへの近道です。
モスコット偽物に騙されないための知識と心構えのまとめ
モスコットは100年以上の歴史を誇る、世界中で愛されている素晴らしいアイウェアブランドです。その人気ゆえに「モスコット偽物」が市場に溢れていますが、今回ご紹介したチェックポイントを意識すれば、偽物を掴まされるリスクを大幅に減らすことができます。
偽物と本物の違いをもう一度振り返ると、リベットの立体感、刻印の鮮明さ、ヒンジの構造、そして素材の質感や重量バランスに決定的な差が現れます。また、極端に安い価格設定や、運営情報の不明なサイト、並行輸入品を謳うフリマアプリの出品には、常に疑いの目を持つことが大切です。
粗悪な偽物を使用することは、目の健康を害したり、肌トラブルを招いたり、調整ができずにストレスを溜めたりと、デメリットしかありません。モスコットは決して安い買い物ではありませんが、本物を手に入れれば、適切なメンテナンスをすることで10年、20年と愛用できる素晴らしいパートナーになります。
憧れのモスコットを手に入れるなら、ぜひ信頼できる正規取扱店へ足を運んでみてください。プロのスタッフのアドバイスを受けながら、自分にぴったりの一本を見つけるプロセスも、高級メガネを持つ醍醐味の一つです。本物だけが持つ質感と歴史を、あなたのその手で、そしてその瞳で、ぜひ確かめてみてください。




